王騎将軍は、キングダムが70巻を超えてなお信の背中を押し続ける重要キャラクターです。
そして彼の活躍と最期が描かれるのが、11巻から16巻にあたる馬陽防衛編になります。
彼はどのように活躍し、そして信に何を託したのでしょうか。
ここでは、王騎が大活躍する馬陽防衛編を振り返りつつ、その感想と顛末についてまとめていきましょう。
「キングダム」馬陽の戦い!見所と考察
ここまでは、流れに沿って馬陽防衛編のあらすじをまとめました。ここからは、個人的に感動した馬陽防衛編の名場面をまとめましょう。
個人的に考えると見所は4つです。
- 王騎出陣
- 王騎の戦
- 李牧と龐煖の強さ
- 王騎の最期
それぞれ細かくまとめていきましょう。
①王騎出陣
今回は、これまで本格的には戦わなかった王騎が、はじめて出陣することになります。このときの王騎が矛を構えながら出陣する姿が、まさに大将軍そのものの姿で、とてもかっこよくて興奮しました。
今まではのらりくらりで何事にも本腰を入れなかった王騎の、国への忠義を尽くす姿が見られたのも大きいですね。
ここまでは、「秦の怪鳥」の異名の通り、敵なのか味方わからない不気味なキャラでしたが、ここで王騎将軍のファンになった人も多いのではないでしょうか。
②王騎の戦
いざ出陣すると、王騎は圧倒的な強さと戦略で大活躍します。最初から伏兵の存在を疑っていたり、本人も将軍を瞬殺したり、敵の作戦の裏をかいたり、知勇どちらにも優れた将軍を見せつけてくれました。
これまで、秦軍の将軍の本格的な戦いが描かれることはあまりなかったので、「大将軍」の力がいかにすごいのか、信と一緒に思い知らされることになったシーンですね。
王騎の強さと、信の目指す場所がどこにあるのかを描いた、重要なシーンだと思います。
③李牧と龐煖の強さ
今回の戦では、信達の最強の敵となる、李牧と龐煖が初登場します。まず登場した龐煖の「強いものを求める」戦闘狂的な姿勢と、信と羌瘣が束になっても敵わない圧倒的な武力は、めちゃくちゃ印象に残りました。
立ち上るオーラや戦いへかける狂気じみた熱情も含めて、恐怖すら感じましたね。
そして李牧も、同様に凄まじい強キャラ感を出していました。あの王騎の裏をかいて万策を尽きさせ、龐煖の動きすらも計算に入れた戦略は、いかに趙三大天の称号が強いものなのか、納得に足るものでしたね。
2人ともここが初登場ですが、これから大きな敵になることを予感させる、印象的な登場シーンだったと思います。
④王騎の最期
李牧の戦略と龐煖の圧倒的な武の前に、王騎は倒れてしまいます。その時のセリフ、ひとつひとつ全てが名言で、最高の名シーンですね。
「我正に死線に在り」のシーンは、中でもかなりお気に入りです。大ゴマでシワまで書き込まれた王騎の顔が本当にかっこいいですね。
龐煖との問答で、何者だ、と聞かれたときに「天下の大将軍ですよ」と答えるのもあまりにもカッコ良すぎますね。そして何より信に矛を託し、大将軍という存在の大きさを伝えたところは涙なしでは読めません。
王騎の出てくるシーンはほとんどが名シーンですが、その最期は何より最高のシーンだと思っています。
「キングダム」馬陽防衛編まとめ
この記事では、キングダムの馬陽防衛編の感想と考察をまとめました。単行本にしてみるとそう長いエピソードではありませんが、キングダムの面白さの多くがここに詰まっていると思います。
王騎の最期で全てが終わらず、未来へと歩き出していく秦の諸将の姿も印象的です。キングダム全体としても、物語はここで大きな転換点を迎えているといえるでしょう。
次のエピソード、山陽攻略編では新時代の大将軍たちが台頭します。馬陽から続けて読むと、より面白く感じられますよ。
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