キングダムは中華統一に至る物語ですが、秦もまた決して一枚岩ではありません。それぞれの人物が腹に一物を抱えています。
そして、物語の中で実際に反乱を起こしたのが、嬴政の実母です。ここでは、嬴政の実母が反乱を起こした一幕、毐国反乱編についてまとめていきましょう。
「キングダム」毐国反乱編の見所と考察
ここからは、毐国反乱編の見所を振り返りつつ、そのシーンを考察していきます。
個人的に思う毐国反乱編の見所は4つです。
- 嫪毐の想い
- 戴冠する嬴政
- 向の怒り
- 嬴政と呂不韋の「天下」
①嫪毐の想い
嫪毐のことを最初に見た時、私はお世辞にも彼がカッコいい敵役だとは思えませんでした。むしろ、ただのやられやくだと感じていました。
しかし、彼の太后への想いを知ると、凡人なりに頑張ろうとした男に見えて、その行動ひとつひとつに感動してしまいました。特に彼が最後、太后へと向けた笑顔は毐国反乱編で忘れられない名シーンのひとつだと思います。
②戴冠する嬴政
ここにきて、嬴政はついに正統な手続きを踏んで秦の王へとなりあがります。一話から見ていると、ここにきてようやく冠を手にしたか、と胸が熱くなったものです。
冠をかぶった嬴政はまさに王という称号に相応しい格好よさで、これからも中華統一への路を力強い足取りで歩き続けてくれるんだと安心しました。
また、戴冠した後の呂不韋との舌戦は、嬴政が見せた大きな成長のひとつだったと思います。太后の子どもへの処遇も含めて、嬴政が王として一皮むけた話、それが毐国反乱編だったのではないでしょうか。
③向の怒り
今回の話で、嬴政には妻と娘がいることが明確になりました。その妻である向がすごく良い女性で、彼女の言葉に胸が詰まる思いがしましたね。
当たり前のことを当たり前に考えられる女性と、権力の道具にされたがゆえに自分の子どもに愛情を向けられなかった太后がうまく対比関係として描かれていました。
嬴政と呂不韋もそうなのですが、キングダムの面白さはこの対比関係にあると思っています。
④嬴政と呂不韋の「天下」
嬴政と呂不韋は、毐国の反乱が決したと見て「天下」について語らいます。嬴政と呂不韋がそれぞれ見ている天下の姿は全く別で、この時、嬴政が呂不韋にしっかりと言い返したシーンは毐国反乱編トップの名シーンだと思います。
呂不韋が金と幸福による支配を説く中、嬴政はそれでも争いがなくならないと断じ、人の本質は光であるからこそ、国さえ統一できれば争いはなくなると啖呵を切った姿は最高でしたね。
そして、この言葉に涙を流して感動した呂不韋は、この時点で嬴政に敗北します。敵を倒す手段は決して武力だけではないのだと実感がわきましたね。
「キングダム」毐国反乱襲来編まとめ
キングダム毐国反乱編では、これまで粥腫となっていた国内のゴタゴタに力づくで決着をつけます。
何より、これまで大胆不敵な強敵として描かれてきた呂不韋と決着をつけられたことが大きかったですね。
ここから、キングダムはさらに対外戦争への路を加速させていくことになります
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