「キングダム」黒羊丘の戦い編！感想と考察まとめ【ネタバレ注意】

キングダムでは敵味方問わず、非常に印象的な人物が多く登場します。味方ながら信用のできない印象的な人物が桓騎ですよね。

黒羊丘は、そんな桓騎が大活躍する話が黒羊丘編です。ここでは、そんな黒羊丘編についてまとめていきましょう。

「キングダム」黒羊丘の戦い編の見所と考察

ここからは、黒羊丘の戦いの見所を振り返りつつ、そのシーンを考察していきます。

個人的に思う黒羊丘の戦いの見所は4つです。

①劉冬と羌瘣

敵軍軍師であり実力者の劉冬と羌瘣は、今回の戦いで2度の一騎打ちをします。飛信隊の中でもトップレベルの実力者の羌瘣と渡り合う劉冬の強さも見どころでしたが、何より見所なのは彼が持っていたお守りです。

羌瘣はそのお守りを見つけて彼に返すのですが、その時のシーンはとても美しく描かれており、心が温かくなりました。こうして見ると、羌瘣も人間らしくなったと思います。

②慶舎を討ち取った信

どさくさにまぎれた感じはありましたが、信は前回の戦いであれだけ苦しめられた慶舎を討ち取ります。彼を討ち取ったときの信の咆哮は迫力があり、この戦いでの名シーンといってもいいでしょうね。

ただ、信が桓騎に対して怒って騒ぎを起こしたことによって、この武功が報われなかったところは少し寂しかったです。とはいえ、武功を気にして感情を制御するという感覚が一切ないあたり、やっぱり信は信だなと思いました。

③きれいごとではない戦争

今回の話では、戦争が決してきれいで真っすぐな、ある種スポーツマンシップにのっとった戦いだけではないことがわかりました。桓騎による村の略奪・虐殺・焼き討ちがそれを象徴としています。

桓騎はこれを戦に勝つためと言い放ちますが、信はそれを真っ向から否定しました。この時の信の言葉はきれいごとのように見えますが、そんなきれいごとを自分の命を賭してかなえようとする信の言葉は、まさに名シーンですね。

④桓騎の策

桓騎は、人間の心理とトラウマを利用して、本当に少ない犠牲で勝利してみませました。人の死体を利用するという倫理も何もない策ではありましたが、実際にほとんど血を流さずに勝利したあたり、桓騎という人物の底知らぬ強さと恐ろしさを感じましたね。

桓騎は今後も活躍しますが、焼き討ちと略奪の末、死体のオブジェを作り上げるという策は、まさに彼を象徴する名シーンだと思います。

また、信に言い放った戦争がきれいごとでは終わらないという言葉は、キングダムという作品の持つテーマとしても魅力的なシーンですよね。

「キングダム」黒羊丘編まとめ

キングダム黒羊丘編では、桓騎が大きな見せ場を作る戦いであると共に、戦争というテーマを深く見つめ直す戦いでした。ここから、信たちは趙の攻略を加速させていくことになります。