実写化やアニメ化などで、非常に高い人気を勝ち取ったキングダム。
今や中華統一へと進み続ける信ですが、その旅のはじまりは悲痛で苦しいものでした。
それが、キングダム1巻から5巻における王都奪還編です。
ここでは、そんな王都奪還編を振り返りつつ、その感想をまとめていきます。
王都奪還編がどのような話だったのかを思い出したい方や、感想を共有したいと思っている方、ぜひ最後までお読みになってください。
「キングダム」王都奪還編の見所と考察
ここからは、個人的な王都奪還編の見どころを紹介します。
個人的に考える、王都奪還編の大きな見どころは4つです。
- 決意を新たにする信
- 政の「路」
- 楊端和の号令
- 政の一喝
①決意を新たにする信
王都奪還編で、信は親友の漂を早い段階で失います。
その時の彼の悲痛な表情は忘れられません。
「2人で天下の大将軍になるっつったじゃねェかよ!!」
という信に対して、笑顔で「なるさ」と答える漂の心境を考えると胸が痛くなりました。
そして漂の「託した」という言葉に歯を食いしばり、託された地図の元へ向かう信の姿は、王都奪還編随一の名シーンだと思います。
まさに信が戦い続ける原点ですね。
②政の「路」
政と楊端和の問答も、王都奪還編の名場面だと思っています。彼が自分の信じる「路」を宣言する場面ですね。
楊端和が政を処刑しようとした瞬間、彼が中華の統一を宣言する姿はまさに皇帝そのものといえるカッコよさでしたね。「人を分けるから争いが生まれる」というのは、まさに現実世界でもいえることだと思います。
そして何より、政の野望に胸を撃たれた楊端和の言葉もたまりません。
「もし本気で山の民を想うなら、彼らの見た夢を現実に変えてやることだ」
このシーンだけで、政が紛れもない皇帝であること、そして楊端和が決して野蛮なだけでない、器の大きい王であることがわかる名シーンでした。
漂が倒れるシーンが信の原点なら、中華統一を宣言するこのシーンは、政の原点ですよね。
③楊端和の号令
楊端和が山の民の言葉で「血祭りだ!」と宣言する場面も、素晴らしい名場面だと思います。
あれだけ恐ろしかった山の民たちが、楊端和の号令に沸き立ち、心強い味方となるシーンは胸が奮えまくりました。
山の民たちはこの後の戦いでも良いところで援軍にやってきては窮地を救ってくれますが、その最初がここですよね。楊端和の勇ましい顔も合わせて、カッコいい場面です。
④政の一喝
王都奪還編の内、個人的に最高の名シーンだと思うのが、政が成蟜を一喝する場面です。彼が、成蟜のことを「人を知らない、世を知らない」と一蹴するシーンですね。
このシーンでは政が持つ圧倒的な器の大きさがわかります。そして、彼が人の痛みを知れる、人間味のある王であることも伝わってきますよね。
一般的に始皇帝という暴君というイメージが強いと思います。しかし、このシーンは、キングダムにおける始皇帝のイメージを一新させた名シーンです。
特に「人の痛みを知れ!」と叫び、成蟜をひたすら殴り続けるシーンはこれまでの成蟜の行いもあって、かなり胸がスカッとしました。王都奪還編の最後を彩る、最高のシーンだと思います。
「キングダム」王都奪還編まとめ
この記事では、王都奪還編の感想をまとめました。たったの5巻の間にこれだけのエピソードが凝縮されているのですから驚きですよね。
今読み返しても面白いエピソードで、漫画としてしっかりまとまっています。キングダムが以後大人気になったのも頷けますね。
ここからは、呂氏との内紛や、いよいよ本格的な戦いなどに突入していきます。そして何より信の第二の原点である王騎将軍の戦いも見逃せませんね。
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